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POETIC SCAPE

2018年8月20日

中目黒の駅から歩いて10分、子供達が遊ぶ公園を抜け、ゆったりとした空気が流れる静かな住宅地に、写真をメインに扱うギャラリー、POETIC SCAPEはある。オーナーの柿島さんは、イギリスの美術大学を写真専攻で卒業後、独学で額装を学んだのち、2011年に同ギャラリーをオープンした。額装のオーダーを受けながらギャラリーの写真展の企画・運営で忙しい毎日を送る彼にお話を聞いた。


 

写真を買ったことがない人に、この世界の面白さを知ってもらいたいんです。ギャラリーで接客というと、あまり馴染みがないかもしれませんが…僕はお客さんと写真について喋るのが好きなんですよ。だから色んな仕事を抱えていても、自分はなるべくここにいて接客をしていたいんです。初めての人もそうでない人も、写真について色々聞ける場を作りたいですね。

 



 

うちのこだわりはそうですね、全員にお茶を出すことです(笑)ギャラリーって、ちょっと近づきがたいイメージがあるじゃないですか。それが一杯お茶を出すことで、そこに会話も生まれるし、その後話しかけてもらえやすい。ただきちんとグラスで出すと逆に恐縮させちゃうので、紙コップが丁度良いんです。まぁ紙コップは選びますけど!

 



 

写真ってパラっと紙一枚だと良さがわかりにくいんですね。でも額装を完璧にして出すと、写真のアート作品としての分かりやすさが増すし、部屋にそのまま持ち帰って飾ることを想像しやすい。ボタンをいくつ開けるかで服は印象がガラッと変わりますが、それと同じように額装もどれくらいの厚みをつけるか、余白はどうするか、などミリ単位の細かさでその作品にあった額をその都度オーダーメイドで作っています。そのおかげか、額装込みで写真を買われるお客さんが全体の90%ですね。

 



 

イギリス留学時代の話ですが、向こうではアートって本当に身近な存在で、普通のおばちゃんが美大の卒展なんかにふらっと入って「いいわね〜」って作品を当たり前に買っていくんですよ。あとはカフェが併設された写真ギャラリーなどもあって、コーヒーを飲みながら写真集やプリントを好きに眺めることができるんです。その感じがいいなと思い、このギャラリーも写真を総合的に楽しめる場を目指しています。そういう意味でも定期的にトークショーとかレクチャーなどを開くようにしています。

 



 

写真はすごさが伝わりにくいんですよ。読み解く上である程度の知識を必要としますし、一点ものの絵画と違って焼き増しもできる…更には自分でも撮れそうと思ってしまうところもあって、他のアートと比べて価値が低く見られがちです。実際はその裏に膨大な機材費と取材費、経験値が伴っているにも関わらず、やはり「なんで何万もするの?」と思われてしまうことが多い。やっぱりそこが難しいですね。

 


 

ただ、うちで人生一枚目の写真を買ってくれた人が後に「生活が変わりました!」と言ってくれたことがあって、それは嬉しかったですね。しかも、一人じゃないんです。写真はやっぱり買ってみないと良さが分からない…そういう方ほどリピートで買っていただくことがあります。

 


 

Squareは初期から導入しています。昔は他社のサービスを使ってたんですが、縛りも多いし周りからも「Squareの方がいいよ」と言われ続けたのですぐに変えました。デザインもインターフェースもいいし、直感的に使えますよね。

 

 

写真をもっと身近にすること、作家のサポートをすることを目指しています。手っ取り早く金銭的にサポートすることは簡単ですが、それだと根本的な解決にならない。長い目で見たときに、作家が社会と繋がってお金がうまく回るようなマーケットを作れたら最高ですね。

 



POETIC SCAPE
目黒区中目黒4-4-10 1F
03-6479-6927

www.poetic-scape.com

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